新しい投資手法!「オルタナティブ投資」
近頃、少しずつ日本の投資家の間にも定着してきたヘッジファンドという言葉ですが、こうした従来になかった投資手法を総称して「オルタナティブ投資」と呼んでいます。
ここでは、ヘッジファンドを含むこのオルタナティブ投資がどのようなものなのかということを簡単に説明します。
絶対的リターンを求める「オルタナティブ投資」
投資家の本能的な欲求は「常に勝ちたい(儲けたい)」という点にあり、この点に異論のある方は誰一人いないでしょう。
そして、このような投資家の願いをかなえようとするもの、つまり、相場の上昇局面、下落局面、どのような状況にあっても利益を出そうとするのがオルタナティブ投資です。
有名な話として、オルタナティブ投資の代表格ヘッジファンドの著名なMAN社のファンドは、あのアメリカ同時多発テロの直後の株価暴落の時でも利益を上げました。ちなみにMANN社のファンドは一般投資家でも購入が可能です。
そのためオルタナティブ投資の運用成果の評価は、投資が儲かったか、損をしたか、という当然で非常にシンプル、わかりやすい尺度になります。このことを、絶対的リターンといいます。
「オルタナティブ投資」と「伝統的投資」
「オルタナティブ投資」と呼ばれるものには、代表的なものとして、ヘッジファンドやプライベートエクイティ・ファンドなどいくつかの投資手法があります。
これに対して、従来の投資手法を「伝統的投資」と呼びますが、それは株式や債券投資を指す言葉です。これら伝統的投資の運用成果は、実は<市場指標と比べて相対的に>儲かったか損をしたかということによって評価されているのです。
だから、たとえ投資家が運用を任せた資金が目減りしたとしても、市場自体が下落していた場合はよしとされてしまいます。そして、従来の保険や年金の運用は、このような相対的リターンで評価されているのが現状なのです。
オルタナティブ投資の投資手法
この従来の伝統的投資に対して、オルタナティブ投資がとるのは、絶対的に収益を上げるための超アクティブ運用といわれる手法です。
この手法は、市場に身を任すのではなく、従来に比べてより広く、より深い情報収集と厳密で詳細な分析を行なうことで、投資対象として価値のある対象を見つけ出します。
この価値と市場価格の間にギャップが見つかればそこに収益チャンスがあり、投資対象の価値と比べて市場価格が安ければ「買い」、価値と比べて市場価格が高ければ「売り」という投資手段につながるのです。
オルタナティブ投資の資金運用
オルタナティブ投資では、運用に成果(儲け)が生じたときだけに支払われる成功報酬があります。つまり、成果がなければ払わない報酬です。オルタナティブ投資の年間管理費は、基本的にヘッジファンド運営の固定費を賄うためのもので、つまり、ファンド・マネジャーの動機付けにはなりません。
また、オルタナティブ投資では、運用成果は管理費や報酬を差し引いた、純リターンで評価することが常識です。ですから、運用者はいかに多くの儲けを出すのかという一点に向けてお金を運用するのです。この点も、従来の伝統的投資の手法とはかけ離れています。
複利効果のすばらしさ
絶対的に資産を増やし、その儲けを再投資することで、オルタナティブ投資は莫大な成果をもたらします。また、この再投資のシステムからも、オルタナティブ投資は長期投資に向いた投資手法だということができます。
複利効果とは儲けを再投資することでさらなる利益を追求する投資手法です。収益を毎月分配するようなファンドは、実はこれとはまったく逆のことをしているということになりますね。年金暮らしの老人ならいざ知らず、両者の違いは少し考えただけでおわかりいただけるでしょう。
自ら調べて投資するのがオルタナティブ投資
これまでオルタナティブ投資ができたのは、きわめて限られた大口投資家だけでした。しかし、最近では一般個人投資家でも、このような投資に手が届くようになってきています。
ただし、このような新しい投資の世界は待っていても向こうからは来てくれません。というか、誰でもが簡単に投資できるようになれば、オルタナティブ投資の妙味もなくなっていることでしょう。
したがって、この分野について自ら知識を得ようとする積極的な個人投資家でなければ、本当の意味での投資の成功は決して得られないでしょう。そのためにも、われわれ一般の個人投資家はより価値のある重要な情報を自ら探し、自らオルタナティブ投資の世界へアクセスする必要があるのです。